ZONE SPRING TOUR 2005〜夏まで待てない!ZONE桜ツアー〜改めZONE卒業ツアー@NHKホール

早々に仕事を切り上げて渋谷へ。
渋谷駅から人ごみをすり抜けるように速足で一路NHKホールを目指す。緩い傾斜の坂道を駆け上がる。
人ごみが嫌いだから渋谷も嫌い。どうしようもない用事が無い限り好き好んで来ることはない。でもこの数年で何度同じように仕事を終えてこの緩い傾斜を速足ですり抜けてきたんだろう。
会場は違えど、初めてZONEに会った日も同じように仕事を終えて渋谷へ向かったんだ。すごく鮮明に覚えてる。まだ幼くて頼りないZONEがそこにはいた。あの日が始まりだった。
新曲が出るたびにNHKホールにはテレビ収録の観覧に来ていた。決して近い距離でZONEに会えるわけでも長い時間ZONEに会えるわけでもなかった。『ZONEに会える』それだけで充分だった。
渋谷は初めてZONEに会い、おそらくZONEに会うために一番多く訪れた街だと思う。好きにはなれないけど、ボクにとって特別な街なんだと思った。
この日のライブは連番者無しの単独参戦。でもやることは何も変わらない。跳んで叫んで泣いてきた。
前の方の座席だったんで、少し振り返って会場全体を眺めてみた。ZONEファンで埋め尽くされていた。こんな光景を目に焼き付けながらZONEはステージに立っていたんだ。ZONEは幸せものだと思った。そして嬉しかった。
MAIKOちゃんはプライドが高い。弱音を吐くこともないし、泣き顔も見せたがらない。
でも今ツアーでは毎回涙を見せずにはいられない。この日のMCではどうしようもない気持ちが言葉となって口をついた。
たかだか18歳の女の子なんだから我慢しないで弱い部分見せてもいいんだよ。
このコを好きになって、ファンになって良かったと心底感じた。