ZONE FINAL in 日本武道館〜心を込めてありがとう〜@日本武道館

言うまでもなくZONEがソロライブを行ってきたどの会場よりも最大級のキャパ。それも圧倒的に。
ZONEが最後に日本武道館でライブをやると知った時に心配していた懸念は完全に払拭されていた。二階の後ろのほうまで人で埋め尽くされていた。この期に及んでZONEはボクの想像を遥かに超えていた。
ラストということもあってこそなんだろうけど、できればそうなる前にもっともっとたくさんの人にZONEのライブを観に来て欲しかった。このライブが初ライブにしてラストライブになるファンが、この日のライブを目の当たりにすることで後悔するのが目に見えていたから。いっぱいになった客席を見て嬉しい反面、正直、そうも感じた。
ライブが幕をあける。始まってしまえば武道館だろうが、地方の小さいライブハウスだろうがZONEもボクもやることに変わりはない。そこにZONEとファンが存在してZONEが奏でる音がある。一番大事なそれが変わらないんだから、変わるはずない。お互い常に全力だった。だから「今まで以上・・・」なんて陳腐かつ嘘っぱちなことも言えない。
ただ一つ違うのは、時間と共に消化されていく曲全て、二度とZONEに演奏されることは無いという事実。どの曲も二度とZONEに聴かせてもらうことはできない。それは分かっている。分かってはいるけど、どういうことなのか理解はできていないと思う。
最後の最後にトリプルアンコールというカタチで一曲多かった以外は今までと同じ内容でZONEのラストライブは幕を降ろした。
ボク自身、もちろん虚脱感は感じたが思っていたほど涙でボロボロになることはなかった。解散発表からこの日の公演までで心の整理がついていたのか、逆にまだ全く事態を飲み込めていないのかも分からない。単に冷めた人間だからかもしれない。自分なりにやれることはやってきた自己満足があるからかもしれない。とにかく自分自身のことなのに分からない。時の経過と共に分かるかもしれないし、ずっと分からないかもしれない。



ボクは自分自身のことが好きになれない。どうしようもなく、一体何なんだこいつは!って感じ。でもZONEを見つけられたこと、ファンになったことは誇りに思う。よくやった<自分。
今までZONEファンとして過ごしてきた時間。その間の行動を冷静に振り返ると我ながら度を越してるなと思う。生活における第一優先がZONEだった。それが正しいかどうかなんて知らないし興味もない。ボクにとってZONEが大切だった。ただそれだけのこと。


ZONEは4月1日をもって解散した。ファンの一人として、ZONEの最後のステージを見届けられたことを幸せに思う。4人揃ったZONEにはもう会えないけれど、解散は4人それぞれの新たな道へのスタート地点。今までZONEのメンバーとして過ごした日々はきっと彼女らにとって大きな財産になることだろう。楽しかったことも辛かったこともひっくるめて、キミ達が得た経験は誰もが得られるものではないんだよ。
ZONEのメンバーの目が好きだった。いつも前を向いてキラキラ光っていた。ZONEのMIZUHOMAIKOTOMOKAMIYUという肩書きはなくなっても、それはおそらく今後も変わらない。彼女らがどんな道を選ぶかは分からないけど、もしまた彼女らに会えることがあれば、その時はまたしっかりと前と向いたキラキラした瞳を見せてくれることを信じて疑わない。

きっと時間の経過と共にZONEはボクの中でセピア色に色づいていくんだと思う。悲しいけれど色々な記憶も薄れていくと思う。
MIZUHOMAIKOTOMOKAMIYU、そしてTAKAYO。キミ達に出会えて幸せだったなんて言わない。「だった」なんて言ったら過去形になっちゃうからね。
ボクはキミらに出会えたこと、今も幸せだし、その気持ちは今後も持ち続けていくと思う。たとえZONEがセピア色に色づいても、色々な記憶が薄れていっても、それは絶対に忘れない。
みんな、今までホントにお疲れさま。そしていっぱいいっぱいありがとう。そしてこれからも今までのように前を向いてそれぞれの道を信じて進んでいってね。ZONEの5人に出会えたこと、ホントに幸せだよ。